大成建設様「The・職人」プロモーション

会社案内からリアルな現場映像へ

現在建設業は職人定着率の低下、若手離れなどの深刻な雇用問題を抱えています。この業界はいわゆる3K=キツイ・ 汚い・給料安いというイメージが先行しているのが原因の1つです。

現に、2013年から2017年上半期における、いわゆる人手不足倒産をしてしまった企業のうち、およそ36%が建設業というきびしい数字が出ています(日本経済新聞、2017/7/14記事より)

それを受け、大成建設様では普段は表立たない職人達にスポットを当て、自分達の技術に誇りを持って仕事に取り組んでもらえるようなCSRプロジェクトがスタート。

そしてFunky filmsは、建設現場での撮影実績を評価され、映像部門担当としてこのプロジェクトに参加することとなりました。

当初、映像のテイストは「明るい会社案内」のようなテイストを考えていました。

しかし、取材を進めていく過程で実際の作業風景を覗くと、現場には明るい雰囲気ではなく、いい意味での高い緊張感が漂っているのを感じました。

建設現場は、一歩間違えば死に直結する危険な仕事です。彼らにスポットを当ててその仕事の奥深さ、面白さを表現するのなら、「明るく楽しい職場」という表面的な映像ではなく、「生々しいリアルな目線」が不可欠ではと感じたのです。

こうして基本ベースのテイストが決定し、さらに映像・現実の双方にギャップが生まれないような映像表現を模索しました。

競合他社との差別化

大成建設様のように、職人をプロデュースするという活動自体は数年前からゼネコン各社で取り組みが始められています。しかし、その中で危険な現場に近づき職人をアップで撮影した映像は決して多くありません。

一般的なケースでは、カメラマンは建設現場内の安全知識やそれを学ぶチャンスがないため、危険の及ばない遠方からの撮影を余儀無くされます。

しかし、作業依頼での経緯でも説明した通り、Funky Filmsは建設現場に強いスタッフが揃っています。それにより、本来であれば立ち入ることが難しい現場の最前線で、職人の方々の臨場感あふれる映像を撮影することができたのです。

映像では、ユーザーが飽きずに最後まで見てもらえるよう、マスクトランジションを多く採用しました。

※マスクトランジション
場面転換の際、カットを切って転換するのではなく、「人・モノが通り過ぎたら場面が変わっていた」など流れの中で転換する方法。

また、実際に撮影にご協力いただいた職人の方々にとっても面白い映像にするため、現場にある構造物をフル活用しギミック性のあるシーン転換に仕上げてもいます。

映像では1人でも多くの職人さんが登場するよう、それぞれのカットを短めにして撮れ高を優先しました。その都合上、構図選定や美しさなどのポイントは二の次にし、現場の雰囲気とユーモアのある映像表現を優先しました。

実際に使用したカメラですが、危険な現場内での撮影を考慮しジンバル、シネマカメラ共に小型のものを採用しています。

企画立案時にはドローンを使用した撮影も挙げられましたが、残念ながら撮影現場は国会議事堂・首相官邸付近の「No Fly Zone」該当地区のため許可が難しく、惜しくも断念することとなりました。

しかし、空撮ではなく人の目線に徹底された映像は、職人1人1人の息遣いが聞こえるようなものに仕上がりました。こうして、大成建設様の映像作品が完成したのです。

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